ほとり日記

2017年1月からの日記

ゆっくりしつこく怒り続けるー星野智幸・武田砂鉄トークイベント

7時から仕事。慌ただしく過ぎる。

午後からの打ち合わせや週末のイベント用の資料を作っているうちに、打ち合わせの時間になってしまう。16時から外出。1時間もかからずに終わるはずだったが、関連する用事を済ませているうちに2時間経過。ずっと屋外だったので体が冷えきる。

19時から星野智幸・武田砂鉄の『焔』刊行記念トークイベントへ。既に買ってあったが、会場となる紀伊國屋書店で買わないと整理券をもらえないので2冊目を購入。1冊は誰かにあげよう。

生きていると、ああ嫌だ、ろくでもないやと感じること(怒りとか軽蔑とか種類はいろいろ)はいろいろあって、そういうことに力を削がれる気分になる。

序盤に星野が発した「人間が嫌だという気分」ということばについて、後にみずから「これが『人間』というものならば、自分はその『人間』でいたくないな、というような気分」と説明していた。その心持ちは私も味わったことがある。わりとある。世の中のできごとから感じる人間のむきだしになり過ぎた本性みたいなものに辟易してしまう瞬間が、ちくりちくりと自分を蝕むような感覚だ。だから、川辺を歩くとつい、「鳥として生きるなら鴨がいいかなあ」「植物はえらいなあ」などと考えてしまう。

静かで確かさのあることばで交わされる、まっとうな対話だった。この場に足を運んで本当によかった。

夫が書店に来ているというので待ち合わせ。近くのそば屋に寄る。混んだ店内で、席に荷物を置いているスーツ姿の男性がいた。声をかけようかと思ったが、荒んだ雰囲気。靴下のかかとから足首にかけての部分が薄くなっていて、穴も開いている。「この人、生活が荒れてるな」と思い、声をかけるのをやめて、別の席が二つ空くのを待つことにする。

夫にトークイベントの詳細や感想を伝える。ああいう場に行くと、ヘイトの問題が自分が思っているよりもずっと、怖さと怒りの対象であることを感じる。

乗換駅で、ストールがないことに気づく。そば屋に忘れてきた。靴下に穴のあいた男性に気を取られすぎて、彼の荷物が置かれていた席に置いてきてしまった。店に電話して、明日取りに行くことを伝える。いまいましい。